くずかご
わたしたちは一体これまでいくつの言葉を棄ててきたのだろう
書いては消してはたまたくしゃくしゃに丸められて捨てられて
もう開かれることのないノートにどれだけの言葉が眠っているのだろう
そうして思いを馳せられるだけマシなのだろう
あといくつ、思い返されることさえ出来ない、されない言葉があるのだろう
あといくつ、触れることさえない言葉が存在するのだろう
あといくつ、本来なら産声を上げるはずだったのに飲み込まれる言葉があるのだろう
産まれたことさえ否定される言葉は、あといくつあるのだろう
あなたに届かない言葉 突き返される言葉
あと、どれだけの。