lemonの掃き溜め

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嫌いな食べ物だと思っていたものが実は単に嫌いなだけではなかった話

皆さんは嫌いな食べ物、ありますか?

わたしはあります。今パッと思い浮かぶものであれば、生クリーム、サーモン、アボカド、牛乳、豆乳、豆腐、肉や魚の脂身などなど…。

これらの何が嫌って、味とかではなくて何より口に入れた瞬間に溶ける、脂のような感触が堪らなく苦手なのです。大トロなんかをイメージしてもらえば分かりやすいかと思います。

実際に油分が入っているかどうかは関係なく、とにかくその感触が駄目なので上記以外にもおそらく当てはまるものは結構多いと思うんです。まあ恐ろしい。

そしてここからが本題なのですが、この好き嫌いはもしかしたら単に嗜好の差ではなく感覚過敏のせいなんじゃないか…?と思うわけです。

何故そう思ったかと言うと、わたしをご存知の方は分かると思いますがわたしはADHDであり、感覚過敏持ちです。熱いものに対して尋常じゃないくらい怖がるし、曇り空だとしても昼間は空を直視出来ません。

そしてその中でもわたしが最も嫌なのは、素手で手離れの悪いものを触ることです。言ってしまえば必要最低限でしか手を洗いたくないくらい水もそんなに好きじゃないですが、何よりベタベタ、ヌルヌル…そういったものを触るのが物凄く苦痛です。ゴム手袋なんかをしてしまえば平気なのですが、とにかく素手でそんなものを触ったときには全身寒気も鳥肌も止まりません。これは比喩表現などではなく、実際にそうなる、ということです。潔癖症ではないので逆にサラサラしていれば埃だろうとなんだろうと触れます。

皆さんで言うと、黒板をギーッと引っ掻いたときなど生理的に嫌なことを見たり聞いたり触ったりしたとき、喉奥から胃液がせり上がるような、背中に嫌な汗が流れるような、全身鳥肌が立つような、そんな感覚に陥りませんか?

わたしは上記の食べ物を口に含んだとき、同じ感覚がします。思わず顔をブンブンと振ってしまうような、身体からの全力の拒否反応が出てしまうのです。かと言ってアレルギーではないので、発疹が出たりするわけでもなく。

通常単に嗜好の差で苦手なだけの食べ物は、食べられなくもないが味などが好きではないので避けたい…程度だと聞きました。もしそれが本当だとすればわたしはそれらを口に含むという行為自体は出来ても飲み込むのは至難の業ですし、行儀が悪いですが家なんかだとそうなったときティッシュに失礼してしまうこともしばしば。わたしの拒否反応はあまりに過剰で異常ですよね。

先程昼食を摂るためシンクに放置していた箸を洗おうとしたのですが(我が家は洗い物は少し溜めてから洗う派なので前日の名残りです)、ちょうど箸を置いていた位置に油汚れがあったらしく、箸に嫌なヌルヌルが付着していました。無色だったのでそれに気付かず素手で掴んでしまったのですが、これも比喩表現などではなく本当に思わず手が震えましたし半ばシンクに放り投げる形で落としてしまいました。その後はとりあえず手を洗い、ヌルヌルを落としてから手袋をして箸を洗いましたが、そのときふと『この感覚ってあの食べ物たちを食べたときと同じだな…?』と思ったのが、今回この記事を執筆するにあたっての理由です。

思えばサーモンなんかを例にすると、別に鮭自体が嫌いなわけではないので焼き鮭なんかは好きですし、豆腐だって木綿で麻婆豆腐なんかにしてしまえばさほど分からないので一応食べられます。そもそもこれらの食べ物に関しては味わう前に感触で吐き出してしまうので、味や匂いが嫌いなわけではないと思うのです。

調べてみるとやはり食べ物の感覚過敏もあるとのことで、この仮説は正しいのではないか、という何やら確信めいたものが己の中に芽生えました。

そしてふと、じゃあ本当に"苦手なだけの食べ物"ってなんだろう…と思ったのですが、たぶんセロリとかですね。あれはゾワゾワしないので食べろと言われたら食べられるけど味と匂いが苦手です。

 

というわけで、別に何というオチも無いのですが、今まで自分は単に好き嫌いが激しい奴だと思っていたけど実際これ生理的嫌悪なんじゃ…?という気付きを得た、という話でした。

 

 

それではまた次回。